对中日文汉字合成词中心语的对比分析论文_秦明明

(山东科技大学外语学院,山东 青岛 266590)

摘要:日语中存在大量的汉字词。汉字词构词力强,语义丰富,是日语学习的重点。本文从派生词和复合词两方面分析日语汉字词中的合成词,掌握其中心语,并与中文对比,发现其异同,以期促进日语学习者对汉字词的进一步理解。

关键词:汉字合成词;中心语;对比

影山太郎は、合成語には補部と主要部(head)があり、「派生語と複合語の両方について右側が主要部であるという右側主要部の規則を立てることができる」(影山太郎(1997),P21)と述べている。確かに、日本語では統語構造、形態構造ともに右側要素が主要部として機能するのが一般的な規則であるが、本稿では、派生漢語と複合漢語における主要部を各々分析してみたい。

1.派生漢語における主要部

日本語の派生漢語には「接頭辞+語基」と「語基+接尾辞」の2種類がある。

①「接頭辞+語基」:

意味的には前の接頭辞が後の語基の部分に意味を添え、後の語基が主要部、つまり右側主要部である。文法的には、品詞の決定能力だけで見ると、接頭辞が単に意味合いを添えるので品詞決定の力を備えていない。とにかく、このタイプは、意味的にも文法的にも右側主要部の規則を守っている(例えば、大地震、全世界)。

②「語基+接尾辞」:

このタイプの場合、意味的には後の接尾辞が前の語基の意味を添えるので、語基が意味的な主要部、つまり左側主要部であるが、文法的には、接尾辞が派生漢語全体の品詞性を決定するため、主要部になってしまう。つまり、このタイプは、意味的には左側主要部であり、文法的には右側主要部の規則を守っているのである(例えば、大衆的、普遍性、映画化)。

中国語の場合は、まず「主要部」という範疇を論じたことがなかったようである。日本語と対照的に考えると、中国語における派生漢語は主に“語素+词缀”からなる。こういう場合、“語素”が意味的な主要部であることはいうまでもない(例えば、老鹰、阿姨、初一、第三)。更には、3字およびその以上の単位の派生漢語の場合、語素の内部構造の複雑さや語素の働きにより、常に“語基語素”、“付加語素”と“词缀”と3つの構成要素に分けることができる。意味的には、一般に“語基語素”が意味的な主要部といえるが(例えば、溜溜转、蒙蒙亮、活生生、清凌凌)、1つの語基語素で意味を完全に表せないときは、“語基語素+付加語素”あるいは“語基語素+語基語素”が意味的な主要部である(例えば、大老婆、小姑娘)。文法的に分析すれば、文法型語彙を持っている日本語に対して、中国語の語彙は意味型なので、意味的な主要部である語基語素は文法的にも主要部の役割を果たすように考えられる。

2.複合漢語における主要部

2.1日本語における複合漢語の主要部

影山太郎の研究では、複合語(X1X2)において、X1とX2の間に見られる機能関係を整理して、並列関係、修飾関係、項関係の3種類にまとめることができる。氏の考えが複合漢語(X1X2)におけるX1とX2の間の機能関係を考察するのに非常に有意義である。

①並列関係

複合漢語(X1X2)には、X1とX2の要素が形態的・意味的には同じ、正反対あるいは似ていて、統語的には相互に意味を補充したり、同じ意味を強調したりするものがある。こういう場合、X1とX2の要素が並列関係にあり、「二重主要部の関係」と呼ぶことができる。この類の複合漢語は語彙構造から生成され、形態によっても分かりやすいのである。例えば、

(構成要素の意味が同じあるいは似ているもの)家屋、器具、道路、波浪、森林、巨大、永久、簡易、増加、養育、批評、松竹梅、自由自在、美辞麗句、比較対照、自給自足、温暖堅固……

(構成要素の意味が反対するもの)前後、上下、男女、公私、天地、父母、左右、長短、異同、強弱、大同小異、男尊女卑、優勝劣敗……

②修飾関係

この類の複合漢語(X1X2)は、X1とX2の間に修飾・被修飾の関係にある。日本語における修飾関係は連体修飾・連用修飾の2種類がある。

連体修飾の場合。X2が体言類語基であり、X1がX2の性質・内容などを修飾する。つまり、X1が修飾、X2が被修飾の関係にある。こうすると、X2が主要部であり、「右側主要部」の関係になる。

連用修飾の場合。X2が用言類語基であり、X1がX2の状況・程度などを修飾する。連体修飾と同じように、X1が修飾、X2が被修飾の関係にあるから、X2が主要部になり、「右側主要部」の規則を守っている。

語例:

(連体修飾)幼児、悲劇、安価、老人、人体、茶道、看護婦、修正案、野球選手、大学病院、政治危機、高山植物……

(連用修飾)博学、多用、静観、細分、新任、必要、特派、特別参加、完全消毒、個別面接、整列乗車、徹夜交渉、同時録音……

③項関係

項関係というのは、X1とX2の間に主語や目的語などの文法関係で結ばれる場合を指す。日本語における項関係にはVO・VP・OV・PV・SVなどの種類がある。

VO・VPのタイプは、主に2字漢語に見られる。例えば、「訪中、登山、渡米」など。影山太郎は「名詞的要素と動詞的要素で構成される2字漢語においては、動詞的要素が前に、名詞的要素が後ろに来るという順序が定められている。」と述べ、「これは中国語のVO語順を反映している」と理由付けてある。(影山太郎(1997),P21)というのは、日本語における漢語は中国語起源のため、中国語のVO語順をそのまま受け取って、複合漢語のVO・VP型に反映されるからである。その中、VOにおける「O」は「V」の目的語で動作・作用の内容を補足して、VPにおける「P」は「V」の補足語を表し、動詞が表す動作の方向・目的地・状態・程度などの意味を補足するのである。VO・VP型の両方は明らかに左側主要部である。

では、日本語において、「訪中、訪韓」のような2字漢語は4字漢語「中国訪問、韓国訪問」の省略語である。2字漢語ではVO語順であるが、4字漢語になると、日本語の文法規則によって、OV語順に変わってしまう。こういう場合、OV型の複合漢語は、日本語の「右側主要部」の規則を守っている。

PVはVPの語順と正反対しながら、意味関係が同じで、「P」は「V」の補足語を表し、動詞が表す動作の方向・目的地・状態・程度などの意味を補足するのである。従い、PV型は右側主要部である。

SV型の複合漢語には、X1が体言類語基であり、X2が用言類語基である。意味的には、X1がX2という用言の表す動作の動作主・状態の持ち主である。統語的には、X1が統語構造で主格の「が」をもってX2との格関係を説明している。このようにX2の用言類語基は意味的にも統語的にも中心的な位置にあり、複合漢語全体の範疇を決めるので、SV型は右側主要部である。

語例:

(VO・VP)育児、殺人、洗顔、消火、読書、借金、降雨、落雷、離陸……

(OV)身元調査、家庭訪問、気分転換、記憶喪失、果実栽培……

(PV)記者会見、空港到着、日本滞在、海外流出……

(SV)胃弱、民主、性善、素行不良、胃酸過多、栄養豊富……

上述の日本語における複合漢語の主要部を、次の表にまとめることができる(参看表一)。

2.2 中国語との対照

日本語と対照して、中国語における複合語の主要部を考察するとき、“并列关系”、“谓宾关系”、“補充关系”、“主谓关系”と“偏正关系”から分析する。

①“并列关系”。日本語の「並列関係」と同じように、X1とX2の要素が同等的な地位にあり、複合漢語全体が二重主要部の関係である。例えば、

日月、风雨、父母、天地、老大难、短平快、高精尖、南辕北辙、长治久安……

②“谓宾关系”(VO)。日本語における項関係のVO型同様、X2の「O」が「V」の目的語(中国語では“宾语”)を表し、X1が主要部である。つまり、左側主要部の関係になる。例えば、

登山、降雨、积雪、打雷、堆肥、读书、看报、写信、打雪仗、思考问题……

③“補充关系”。日本語における項関係のVP・OV・PV型と対応するものである。

VP型には、X2の「P」が「V」の意味を補足し、X1の「V」が主要部なので、左側主要部である。例えば、

治安、传奇、跳高、跳远、证明、证实、表露、揭穿、震动、冲破、推广、压缩……

OV・PV型は、中国語で“谓语后置”とも呼ばれる。こういうタイプは中国語において1つの名詞(例えば、“笔洗”、“门吸”、“体操”、“首飾”)となるものもあれば、複合語(例えば、“语义解释”、“语法研究”、“思想斗争”)になるものもある。“笔洗”、“门吸”、“体操”、“首飾”などは語全体で名詞として1つのまとまった意味を表し、主要部を論じることはないが、“思想斗争”、“语义解释”、“语法研究”などは、明らかに右側主要部の規則だと考えられる。ただし、こういうタイプは後述する“偏正关系”とは区別しにくく、中国語文法における難点なので、ここでは日本語と対照して、ただOV・PV型という組み合わせを論じることに止め、右側主要部という規則には異議ないので、もうこれ以上触れないことにする。

④“主谓关系”(SV)。日本語における項関係のSV型と同じように、X1の「S」が「V」の主語であり、全体では、X2の「V」が主要部、つまり右側主要部である。例えば、

地震、日落、日出、心灵美、语言美、行为美、环境美……

⑤“偏正关系”。これは日本語の修飾関係に当たっている。日本語の修飾関係には「連体修飾」と「連用修飾」があるのに対して、中国語の“偏正关系”には“定中偏正式”(定語+中心語)と“状中偏正式”(状語+中心語)がある。この2つのタイプはともに、右側主要部である。例えば、

(定中偏正式)大海、少数、老人、古代、贫民、快餐、抗生素、政治危机……

(状中偏正式)蛮干、倍增、倒挂、静坐、博学、抽样调查、全面发展……

このように、中日両国語における複合漢語の主要部を対照して、次の表にまとめている(参看表二)。

3.結語

上述通り、合成漢語の主要部は中日両国語において大体対応できる。その間に共通点が多いのは、語源が大きな役割を果たしていると考えられる。つまり、日本語における漢語は中国語から伝わったものなので、語彙的な面では中国語とほぼ同じような特徴を示している。が、語彙タイプの違いで、日本語における合成漢語の文法性が中国語より強いものである。

参考文献

[1]影山太郎.『文法と語形成』.東京:ひつじ書房,1997.

[2]王蜀豫.『日中語彙の対照的研究』.成都:四川文艺出版社,2001.

[3]朱德熙.《语法讲义》.北京:商务印书馆,1982.

作者简介:秦明明(1983-),女,汉族,山东枣庄人,硕士学历,山东科技大学外国语学院讲师,主要研究方向:日语语言学。

论文作者:秦明明

论文发表刊物:《知识-力量》2019年1月上

论文发表时间:2018/11/26

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